2026-02-13
【2026/2/13 76歳、現役。訪問歯科医という生き方】
大学勤務を経て38年間の開業医経験。
その後いったん臨床を離れ、69歳から訪問歯科の道へ。
現在76歳。
今もなお、現場に立ち続けています。

働くって、やっぱり嬉しいんだよね
働くっていうのは、収入のためだけじゃない。
やっぱり“世の中の役に立ってる”って感じられるのが嬉しい。
ちゃんと朝起きて、行く場所があって、
少し制約があるほうが、健康にもいい。
「こんなに働くことが嬉しいってのは、年取った人にしかわからないかもね。」
訪問歯科は、人生に寄り添う医療
施設で診ていた患者さん。
歯がほとんどなくて、入れ歯を作ったんだよね。
入れ歯を入れて、まもなく亡くなった。
後日、ご家族がわざわざお礼を持ってきてくれてね。
「本人が嬉しかったのかは分からないけど、ご家族は嬉しかったんだろうね。」
訪問歯科は、
“治す”だけじゃない。
その人の人生の時間に関わる医療なんだよ。

現場で続けられる理由は何か
外来のようにユニットはない。
姿勢の確保も簡単ではないし、意思疎通が難しいこともある。
でもね、少し角度を変えるだけで楽になったり、
寝た状態のほうが安心できたりする。
「ちょっとした工夫で、ずいぶん違うんだよね。」
大変なこともある。
でも、その分やりがいも大きい。
自宅や施設という安心できる場所だからこそ、
落ち着いて治療を受けられる方もいる。

これからの世代へ
高齢になったほうが向いている部分も、あるんじゃないかなと思うことがあるんだよね。
これからは、私たちの世代がどんどん高齢になっていく。
だからこそ、人の役に立つということは大事だし、生きがいにもなると思う。
訪問診療にも、少し目を向けてみてもらえたら嬉しいね。
69歳から始めた訪問歯科だけど、
この歳でも働かせてもらえる場所があって、
一緒に働いてくれる仲間がいる。
それは本当にありがたいことだと思ってるよ。
何歳だから無理、ということはない。
やってみたら、意外と向いていることもある。
そんなものじゃないかな。


